「母さん、親父。」 朱音が部屋に入った時を見計らって話した。 「なーに?」 「朱音を『神龍』に連れて行こうと思う。」 多分、このままじゃ朱音は 心のない人形みたいになってしまう。 「……良いかもな。 だが、今は令嬢としての知識も備えさせる。 連れて行くのはその後にしろ。」 「分かった。」 『神龍』の皆に会えば少しは 朱音の気持ちも軽くなるかも知れない。 そう考えてた。 紘sideEND