とある港の倉庫に覇駆亜の集会所がある。


そこに、駆け込んでいく人影。


「姐さん!綺羅が、綺羅が!」


その人影が、急いで話し出すが


『一回、深呼吸しな。そんなに急いでても話が分からない。』


トップに言われて落ち着きを取り戻す。


「綺羅が、鳩刺那のヤツに、やられました!」


その瞬間、倉庫内の空気がとても冷たいものに変わり、トップが口を開く。


『...そうか。』


「どうすんだい?まさか、このままはないだろうね。」


『当たり前だ。お前ら!今のはなし、聞いてただろうね!幹部以外は今すぐバイクまわしてきな!』


「「はいっ!」」


トップの一言で即座に動き出す覇駆亜のメンバー。


倉庫内に残っているのはトップを含めて5人。


「全面戦争かい?」


『いや、挨拶しに行くだけだ。有朱!』


アリス「ん~?なに?」


ゆっくりと顔を向ける有朱。


『本気は出すなよ。』


小町が威圧をかけたようにすると、まわりの幹部は少し身震いした。


そんななか、有朱が深く笑みを浮かべた。