「…おと、さん」



「…ん?」





やっと声を出した彩花


パソコンに視線を向けたまま返事をした






「…ッハァ…ハァハァ」



「彩花?」




息苦しそうにし始めた彩花の隣に座って背中を擦る




「ゲホッ…ハァハァ」




口に手を当てる彩花



「気持ち悪い?」


「う、んケホケホッ」



彩花を抱えて洗面所にいく





「ゲホッ…オエッ」




「大丈夫、大丈夫」





「ふッえッ…グスン ケホケホッオエッ」




「ずっと気持ち悪かったの?」



小さく頷いく




「ごめんな、気づかなくて」





「ゲホッ…ハァハァッ」




「…大丈夫…大丈夫」





10分くらいしてようやく落ち着いた彩花はぐったりと俺に体重をかけた




「ハァ……ハァ…」




それで喋れなかったのか…


「ごめんな」