リビングでぼーっとしているとお風呂から上がった彩花がソファに座った





「彩花」


ダイニングテーブルから声をかけると聞こえていないみたいにテレビをつけた



「…はぁ」




俺は立ち上がって彩花の隣に座る






「…何で帰るの遅くなったの。」



「……」





「聞いてる?」



「……」




「心配だったから聞いてるの」


「……」




「なぁ彩花。
そんなに言えないこと?」



「……」




「いい加減にしろって。
昨日のこと?怒って帰ってこなかったの?」



「……ちがう」




「じゃあ何?」



「……」





「答えられないほど悪いことでもしたの?」



「……」




「はぁ… もういい」




何も答えない彩花に苛立ってしまう


俺は立ち上がってまたパソコンに向かった