「それで、今日家に?」



「…うん。でも、私が悪いの…だから、こうくんのことは責めないでね?」


「どうして…」




今まで咲と彩花の会話を聞いてた俺だけど、どうするか迷った




たしかに、彩花が相手を苛立たせたかもしれないけどそれで手出すのはおかしい


でもここで警察沙汰にすればこれから彩花の生活に関わっていくことで…





「彩花は、どうしたい?」


「…私…もう1回謝りたい…」



「その子の家わかる?」



「まって、翔琉」



咲に肩をつかまれる



「ん?」


「だって、今あってもまた何かされたらどうするの?」



「大丈夫。俺もつくから」


「でも…彩花は悪くないのに…」



「わからないよ。2人にしかわからないことだってあるだろうし」



「…そっ、か」



納得いかない顔のまま咲は彩花の頭をなでた



「こうくんとも仲直りして、夏休み終わるまでに怪我も治るといいね」


「うん。がんばる」






疲れたのか彩花はそのまま目を瞑った