次の日からアキラはアトリエで働き出し、1ヶ月も経つ頃にはBlackからアキラを追いかけ流れてきた客も増え、アトリエは更に繁盛していた。




そしてアキラとサクラはかなり親密になり、家も近く一緒に帰る仲になっていた。




「サクラ、今日メシ食って帰ろ」

サクラの髪を弄りながら言うアキラ。

「あたしオスシがいい〜〜!」

「りょーかい」



周りから付き合っていると噂される程、2人の距離は縮まっていた。



「イチャつくなそこ〜」

ニヤニヤしながら言うその子は、アトリエのホールスタッフでサクラの親友の一ノ瀬 葵。

サバサバしていて面倒見も良く美人だ。

「違うよ葵〜///」





「アキラ、知り合いって客来てるぞ〜」

「うぃ〜」

アキラは立ち上がり店に戻っていく。



「相変わらずモテモテね」

葵が嫌味っぽく言う。


「だってアキラかっこいいもんね」

その言葉に溜息をつく葵。

「早く告りなよ」

「だってアキラの周りには美人がいっぱい居るんだもん」

伏し目がちに言うサクラ。

自分の魅力をまったく自覚していない。



(アキラなんて見てたら超分かりやすいのに。サクラにべた惚れじゃん)






そしてその日もサクラは多くの観客を虜にし、お店を閉めたのは夜中の3時頃だった。