Bar Atelier



洒落ていて綺麗だが、とてもじゃないが広いとは言えない店内には、小さなステージがひとつ。
パッとスポットライトが当たる先には、1人の女性。
透き通る様な白い肌に、真っ赤に塗られた唇。
そしてまるで外国人かの様なブロンドに整端な顔立ち。

スゥッと息を吸うと同時に、ピアノと共に歌い始める彼女。

ーーーそう。彼女こそがこのバーに人が集まってくる理由なのだ。

奇跡の声を持つ女性。神崎 サクラ。
今日もサクラを求める客で溢れ返っている。
その誰もが、彼女の虜だ。
スタッフでさえも手を止め彼女に釘付けになる。


「サクラちゃんのお陰でウチは安泰ね」

「間違いないな。国内に留めるには勿体無さすぎる実力だけどね」

「そうね。オファーも次々来てるし」