自分自身に言い聞かせているような気もしたが、でも本当のことなのだ。 そう決めた次の日からは更に仕事に打ち込んだ。 しばらくして、部長の座の誘いがあったけど、今までのゴタゴタを全て流し、新たなスタートをきろうと思い、断った。 今部長になったら、浩人と付き合っていた自分が土台になっている気がして、何だか嫌だった。 後になって藤沢に役職を目指していたんじゃないのか、と問われぼんやりと答えたのを覚えている。