「紀田、お前変態みたいだぞ。やめとけそんぐらいで。」 そう言って田邉君を自分の方に引き寄せて その頭の上にのし掛かってこちらを冷たい目で見る。 「荷物まとめたんなら、はやく移動しろ」 藤沢か、またお前か。 邪魔するなと言いたいところだが、言っても言い負かされるのが目に見えているので、 あえて無言で荷物を持って移動する。 「無視ねえ……随分な扱いだな」