「あれー、お二人さん。一緒に出社ですかー。お熱いですねー。」
翌日出社すると、小雪ちゃんのそんな声が掛けられた。
そうなるでしょうね……と恥ずかしくなって俯くと、藤沢が小雪ちゃんに反撃をした。
「そういえば聞いてなかったな。瀬野が橘を好きになった経緯は瀬野から聞いたけど、橘が瀬野を好きになった経緯は知らないな。どうなんだ?」
ぐっ、と小雪ちゃんが言葉に詰まった。
「あっ、それ、俺も聞いてない!」
瀬野君もデスクから身を乗り出して、便乗する。
小雪ちゃんは顔を真っ赤にしたまま、黙っている。
「小雪ちゃん、いいの?私瀬野君にいろんなこと教えちゃうよ?」
ついでに私も反撃に加わる。

