「悪い、理由も聞かずに勝手に不機嫌になって。」
藤沢は私の言ったことを信じてくれて、仲直りした。
…はずだけど、何故か藤沢の家に連れて行かれて今に至る。
「藤沢、ごめんね。それで、今日は月曜日なんだけど……」
もう一度謝った後に、不思議に思っていることを聞こうとした。
けれど、途中まで言ったところで言葉が切れた。
「……櫻井さんとその彼女の仲を取り持ったのはいいけど、俺以外の男と何度も二人きりでいるっていうのはやっぱり妬ける。」
私の言葉を遮って貪るような情熱的なキスをした藤沢がそう言った。
「なんで知って…っん」
藤沢には三人で駅ビルにいたことしか話していない。
金曜日の話はしていないはずだ。
またもキスが繰り返される。
情熱的に激しく、だけど乱暴ではないそんな彼のキスに私の腰が砕けてくる。
「いつもだったら金曜はメールするのになかったし、偶然紀田と櫻井さんが一緒に歩いていくのを見かけたんだよ。」
櫻井さんだからいいけど、いや嫉妬は勿論する……他の男とはあんまり簡単に二人きりになるなよ。お前綺麗なんだから、襲われるぞ。
藤沢が私を抱きしめて、そう言った。
顔を見ようとしても私を離そうとしてくれない。
「藤沢、照れてるの?」
そう問いかけると、小さな声で「お前がだろ」と聞こえた。
少しして藤沢が私を抱きしめる腕を解いたとき、
そんな藤沢に私から軽いキスをした。

