「あの……、お茶飲みませんか?」 空気の読めないことしてるなぁと自分でもわかっている。 完全なる部外者だ。 しかもこんなに繊細で複雑な問題に。 「えっ……?」 だけど、無視できなかった。 もどかしい気持ちが抑えきれない。 それに、ブライダルを掲げたこのアクセサリーショップの輝きに、彼らの雰囲気がより一層暗くさせられたように見えたから。 勝手な判断だけど、はやくここから連れ出さないといけない気がした。