「私と藤沢は何も無いわよ?変な事言わないで、恐ろしいわ。」




彼らの誤解を解こう、そう思った私の行動は早かった。




まず、藤沢のことはムカつく同期としてしか認識していないと伝え、
ボディタッチは許可していないと説得した。





「……わ、わかりました……けど、そのちょっと言い過ぎなんじゃ……?」




彼らは互いに顔を見合わせ、なあ?と言う。



言い過ぎるぐらいがいいんだ。
これで藤沢が静かになれば嬉しいのだが。




「あぁ、大丈夫だ。気にしてないから。
ほら、お前らもう帰れ。酒でも飲んで帰るんだろ?」




駄目か。
藤沢はいつも通りでダメージはこれっぽっちも受けてないように見えた。