「れっくん」
頭上からの声。
顔を上げると紫織がココアを手に持っていて、ニッコリと微笑む。
「あたし幸せものやわ」
「……?」
「こんだけ頑張ってくれて、ありがとう」
頬を赤く染めて。
そんな表情を見て俺も微笑んだ。
そうや、もう終わったんや。
ここでまた諦めてどうする。
「でもお前ほんまよく諦めへんかったな」
「当たり前やんけ、だって」
「………?」
龍の言葉にゆいさんを見る。
そう、この人が教えてくれた。
あの時あの言葉がなかったら今頃、
「ゆいさんが昔言ってくれましたもんね、諦めるなって」
「え?そんなん言ったっけ」
「え?」
「ごめん、記憶にない」
「…………」
やばい。
うん、やばい。
あかん気がする!!!
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