てなわけで。
「ー…ん」
俺は絶賛勉強中。
学校で教科書(やっと中2)を開けて勉強している俺を回りは変な目で見る。
白虎の後輩も驚きの表情やし。
「ー…ん」
それでも俺は勉強を止めない。
一応何を言われてもいいように暴走かてちゃんとしてるし。
ストレス発散でバイクも乗ってるし。
いや、集中集中。
「蓮!!!!!」
「うおっ!なんやねん龍!」
「なんやねんはこっちの台詞じゃ!さっきから何回も呼んでんねん!」
「え?まじで?」
今日も制服を着崩し上から俺を睨む龍。
あ、髪少し暗くしたんや。
…じゃなくて、あー全然聞こえてなかった。
「ごめんごめん、どしてん」
「これ、ゆいさんから預かりもの」
「ゆいさんから?」
紙袋を手渡され中身を確認する。
中身はどうやら本のようで。
「あー遂に来たか中3」
「てか蓮、お前最近勉強ばっかしてるけどその内ぶっ倒れんぞ」
「倒れへんわ、アホ」
「ああん?」
「あ、なんか紙入ってる」
中3の教科書の他にも小さな紙。
ガサガサと音を出して紙袋から出す。
それは小さなメッセージカードで。
『諦めんな』
「ゆい、さん」
そう、昔ゆいさんに言われた言葉。
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