正直、ここまで出来ると思ってなかった。
うちの高校は頭良くない学校やし。
でも塾行く時間もないし。
参考書買って親にも変な目で見られて気がつけば学年トップ。
うん、俺今この学校で一番頭いい。
「白咲は進学せんと働く言うし…」
「あー、らしいっすね」
「こんな学校でK大行けたらお前はヒーローや!!頑張ってくれ!!」
「俺は紫織の為に頑張るんや」
「たちばなぁー!!!」
でも本当に吐血するかと思った。
ゆいさんの勉強はそりゃもう厳しすぎるし寿さんは邪魔するし龍はうるさいし。
紫織の笑顔が癒しになってよかった。
赤く染めていた襟足も今はもう黒。
その襟足を弄りながら空を見上げた。
後もう少しで冬。
そして受験。
このままやったらまだあかん。
もっともっと勉強しな。
「ほな、そういうことで」
諦めなければ人は変われる。
諦めたら何もかも変わらない。
俺は、変われる人間になる。
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