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「橘よ」
「あい」
「なんやこの成績は!!!」
勉強を始めて数ヵ月。
季節もすっかり変わり木々の新緑とっくになくて。
校庭にある紅葉の葉も赤く染まっていた。
プルプルと成績表を持つ担任は信じられない、とでもいった表情。
そりゃそうやろ、俺自身でも信じられへんことしてんねんから。
「おま、夏の進路んときの成績覚えてるか?!!こんなんじゃなかったぞ!!」
「そうっすね」
「そうっすね、じゃない!!!一体どうしたんや!!!」
「あんたのよーく知ってる華風さんに勉強教えてもらったんす」
「―…!!」
担任の表情が変わる。
そりゃもう、いい意味で。
なんたってゆいさんの担任でもあったしな。
よーく知ってはるわ。
「俺ね、K大狙ってんの」
「Kっ…!」
「水嶋紫織と結婚する為に」
「あの超お嬢様とか!!」
「そうそう」
「行ける!このまま進めば行けるぞ!!」
華風は頭よかったのに普通の大学行っちゃうしなぁ、とメソメソ泣きながら空を見上げる担任。
夕陽がそんな担任の涙を照らして…
って、
「キモいわ!!!泣くなボケェ!!!」
そんなシチュエーションいらんわ!!
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