「……え?、あ」
ぴた、と手を止め男達から手を離す。
ぐしゃっと地面に倒れる男達は涙か血なのか分からなくて。
「……やりすぎた」
ポツリと呟き、ゆいさんは歩き出す。
返り血か自分の血か、はたまたそれが混じったのか。
それすら分からない血を拭って。
「あーあ、絶対バレる怒られる」
俺の隣に腰掛けた。
いや、怒られるとか、今そこ?
向こうの男達泣いてるしゆいさんの傷も酷い状態やのに。
そんな俺の変な表情に気づいて、ゆいさんは笑う。
「ほら、諦めんでよかったやろ?」
すっかり忘れてた、その事。
いつの間にか俺は諦めてなかった。
癖がつく前に。
ゆいさんが変えてくれた。
「……ほんまっすね」
俺もつられて笑う。
そして瞼を閉じた。
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