ビリビリと低い怒鳴り声が体に響く。
それは男二人も同じようで目を見開いて。
「ほな来いや!!ああ?!」
「お前ぶっ潰して即効和泉と森高んとこ行ったるわ!!!」
しかし逆効果。
向こうのスイッチが入ったようでこっちに向かってくる。
「蓮」
「は、はい」
「今から見ること、聞く音、全部忘れろ」
「え?」
どういうこと?
普通こんなとこでそんなん言う?
「うちは英寿くんに力を使うなって止められてんねん」
「なん、で」
「歯止めが効けへんから」
う、うん。
余計に言いたいことがことが分からへん。
そんな俺に気付いたのかゆいさんはこっちに振り向いて、
「英寿くんと雄大くんには内緒な」
軽く笑って。
足を踏み出した。
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