ぶらんぶらん、と突き刺さった木刀を見て俺は冷や汗ダラダラ。
そんな俺に背を向け足を引きずりまた歩き出して。
「蓮」
ポタポタとゆいさんが歩く度に地面に血が滴り落ちる。
それでも彼女は気にしない。
「諦めんな」
公園に響く凛とした声。
邪魔する音もないのでしっかりと俺の耳に届いて。
「今ここであんたが諦めて、次また同じ状況になったらどうすんの?」
「…………」
「あんたはまた諦めんの?」
「………っ、」
「そんなん諦め癖が着くだけや」
胸に言葉が突き刺さる。
言われてることが的を得すぎて、
「大丈夫、うちがあんたらを守るから」
「…ゆいさん」
「やしもう諦めんな」
ザ、と足を止めゆいさんは拳を握る。
背を向けてるから表情は分からないし、ゆいさんも俺の表情を知らない。
だから、俺が唇を噛み締めてるのを
「……―はい」
きっと知らない。
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