「舐めてんちゃうぞ!!」
「所詮女の癖に!!!」
二人の男が同時にゆいさんの所へ走り出す。
ゆいさんも降ってくる拳を避けようとして。
「あ、れ?」
暗闇でよく見えへんけど。
さっきの男、動いてる?
ゆいさんの足元でうずくまってる男。
体は横になりながらも腕を伸ばしてる。
ちょっと待ってや。
それはあかんやろ。
「ゆいさん足元!!!!!」
思わず叫ぶ。
声帯が壊れるかと思った。
「え?」
けどお陰でゆいさんに届いた。
振り向き、思わずゆいさんは足元を見る。
でも遅くて、足を掴まれた。
―……ガンッ!!!!!
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