春も終わり段段と季節は夏に近付いてく。 頬に掠める風もほんのりぬるい。 灰色の特攻服を見て。 …俺も色変わりたい。 「…―ぐあっ!!!!!」 「あ?」 突然公園に響く鈍い声。 なにか分からず反射的に振り向く。 「おー、白虎ちゃん達見っけ」 「お前ら…!!!」 「仲良く談笑中?平和やなー」 雄大さんが指定した特攻服。 男、約10人。 そして倒れた白虎隊員、1名。 「ちょっと遊んでや?」 まさか、こんな早く会うなんて。 思ってもなかった。 .