やばい?
なにが?
「あいつ、雄大さん達と同じ目してる」
「同じ目?」
「ほら雄大さんと英寿さんってなんとなく普通の目じゃないやんか」
あぁ、それは納得。
敵に回したらあかん、そんな感じ。
ジュースを再び持ってごくごくと飲む。
ん、炭酸抜けてる。
「龍も時々、そんな目すんねん」
その言葉を発しながら、そいつは神妙な顔をして。
それでも更に言葉を続けた。
「蓮な、ゆいさんのとこ認められへんってのはわかるで」
「まじで?」
「俺も昔はそうやったし、ここにおる奴はみんなそうやった」
「………」
「でもゆいさんの目こそ、」
きっと皆は体験したんだろうか。
そして俺もいつかするんだろうか。
「あの二人よりやばい」
それを知るのは。
もう近い話。
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