「ゆいーっどこ行ってたんやぁぁあ!」
「英寿くんただいま」
「んー」
「え?俺は?俺には?」
バイクから下りてきたのは確実に女で。
髪はミルクティー色で長さは胸らへん。
風を浴びてきたはずなのに全然乱れてなくて。
…てか雄大さんと英寿さんとタメ口?
あぁ、そっか、彼女やしか。
「ま、まぁいいわ…ゆい、新人入ったし」
「ふーん」
「とりあえず色々説明したって」
「で、どこにおるん?」
「あそこ」
雄大さんに指差す方には俺。
そんな俺を軽く見てゆいさん?はタバコに火をつける。
なんやろ、この感じ。
なんか英寿さんに雰囲気似てるな。
「あの、とりあえずあの人は」
「いいっすよ別に彼女さんでもなんでも」
「いや、違うくて、」
「それかマネージャーとか?」
なんやねん説明て。
白虎連合でもない関係ない女に説明してもらう俺って一体なんやねん。
でも雄大さんには逆らえない。
仕方なく3人の方に歩いていった。
「どうも、橘蓮です」
「白虎連合幹部兼No.3張らせてもらってる華風ゆいっす」
「あぁ、3番……………え?」
「え?なに?」
え?なに?
いやいやこっちの台詞ですけど。
いやいやなに?なに?
幹部?
白虎連合で1つしかない総長、副総長の次の立場である…
「彼女…マネージャー…」
「はぁ?」
幹部?!
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