そして、文化祭準備がスタートした。
バタバタと荷物を運ぶ音や指示を出してる人の声。
『木下これ、運ぶの手伝って』
『このくらい持ってけないんですか?』
小さい段ボール2つを指差して不満げな顔で答えた。
『荷物の置き場とか、確認しとくと楽だろ?』
『わかりました。』
『ありがとう、助かるよ』
また、微笑んでお礼を言ってくる先生が
少しだけ、かっこよくみえた。
バカ!こんな人に…。
『あの…』
『なんだ?』
『先生って何歳なんですか?』
『なに?木下俺に興味あんの?』
『な、ないです!!』
『そうなんだ』
そういうと櫻井先生がゆめのに近づく
『な、なんですか?』
『顔赤いよ熱でもあるの?』
コツン
櫻井先生のおでこが、ゆめののおでこに
触れた。
『きゃっ!』