6月30日、私は先生と内緒のお付き合いを始めた。







その日の夕方

先生と付き合うなんて、まるで
漫画や小説みたいだよ。

ゆめのは、大きく深呼吸したあと
夕日を眺めていた。


まだ、先生の匂いや温もりが残ってる。
そう考えるだけでドキドキが止まらなかった。



次の日の朝下駄箱で先生にあった。


『木下おはよう』

『お、おはようございます』
この、何気ない会話ですら
幸せを感じる。




『今日俺放課後中庭にいるから』

『はい!私もすぐ行きます』

『今度は歩いてこいよ』

『はーい♪』


私は気持ちが上がりスキップで
教室に向かった。






『あっ!ゆめのー!』

『ゆり!おはよう』

テンションの高いゆめのを見たゆりは
問いかけた。


『ゆめのテンション高くない?』

『えっ?そんなことないよ〜』

明らかにテンションが高いことに違和感を覚えるゆりだった。




『好きな人でもできたの?』