櫻井晴人もゆめのの一言に、驚きを隠せないでいた。


『あっ、いやその…』
ゆめのが、ハッとした表情で
手を右へ左へ動かしていた。



『好きってよりかは、気になってる…』

(あぁ、これって遠回しに好きって言ってるもんじゃん)と、ゆめのは慌てていた。



『なら、俺のこと好きにさせてやるよ』



『えっ、それはどういうことですか?』

思わず先生の瞳を見つめていた。



『好きじゃないと思ったらそれでいい』
切なそうな笑顔でゆめのに語りかける。




先生はかっこよくて、学校中の人気者
彼女がほしいなら、他の女子でもいいはず、でもこれは違うよね?
本当に私のことを……



『ごめん、困らせちゃったね』

『あ、いえ…』

『ほら、夜空でも見よう?とても綺麗だよ』

『はい、綺麗ですね』
ゆめのは夜空を見上げ流星群を、見つめていた。

『あぁ、とても綺麗だ』



このまま、先生を好きになっていいのかな?そう思いながら櫻井先生と夜空で走る星を眺めていた。