櫻井先生はテキパキとテントを張り
ゆめのは、自分が手伝わなくても
良かったのでは?と思っていた。




テントを張り、先生が持ってきてくれた
ご飯を分けてもらうことになった。

もう辺りはすっかり暗い。



『木下、もし俺がここに来てなかったらここで1人で平気だったのか』


料理をしながら先生は問いかけた。




『最初は1人でも平気だと思ってましたが、この暗さを見たらきっと怖かったです。』


辺りを見渡して下を向くゆめの
街灯もない丘は少し不気味な感じだった



『俺がいてよかったな』

『まぁ、はい…』

『なんだよ、その反応は』
櫻井先生は笑っていた。



『よーし、できたぞ食べるか』

『あっ、すぐ飲み物ついできます。』



暗い丘の上で空を見上げながら
食べるご飯は不思議と美味しく感じた


『暗いの怖かったらこっちに来ていいぞ』

『いえ、大丈夫です。』


『そっか…、午前0時がピーク見たいだな』


『午前0時…あと、3時間後ですね』


『あぁ』