そして土曜日の夕方


土曜日は朝からいい天気で
星を眺めるには絶好の星日和だった。



『よっし!準備できた!』

ゆめのは、大きめなリュックに
懐中電灯、筆記用具、レジャーシート
カメラとお菓子を入れていた。


『お母さん!行ってきます!』

『ゆめの、本当に1人で大丈夫なの?』

『大丈夫だよ!もう高校生だし、そこ丘に行くだけだからさ♪』

母の心配をよそにゆめのは家を出て行った。


『全くあの子は…』




バタバタ!


ゆめのは流星群の場所取りの為に
走っていた。




40分後…。






『はぁはぁ、着いた…』

丘の頂上に着き、息を整えながら
辺りをみた。


『誰もいない…しかも寒いし…』

ゆめのは毛布を持って来ればよかったと思った。



『お前…』

誰かがそう声をかけてきた
とっさに、振り向いてそこにいたのは



『櫻井先生…どうして?』