先生の顔が近くて思わず目を閉じてしまった。
目を開けたら先生はいなかった。
『あれ?先生?!』
廊下を見渡してもいなかった。
ガサガサ…
(あれなんの音?)
音が気になり、ドアの開いている教室に入った。
『木下ー、その段ボールそこ置いといて』
櫻井先生が段ボールの整理をしていた
『先生ここにいたんですね』
心配して損した…
『心配してくれてたの?』
『別に、大人だと思いなにも思いませんでした』
『はいはい』
ワシャワシャ
『あの、髪の毛乱れます。』
『わりぃわりぃ!』
無邪気な笑顔でそう櫻井先生言う。
先生の笑顔見ると怒れないな…。
『みんなのところに戻ります。』
『ありがとう、またお願いするね』
『はい』
パタパタ
『かわいいやつだな』
ゆめのの、後ろ姿を見ながら
そう呟いていた。