翼をください





翼を見上げると、翼の顔も少し赤くなってて……




じっと見ている私に気付いたのか、




「ん?何かついてる?」




と、聞いてきた。




私は慌てて、ううん、と顔を横に振った。




「怜ー!!」




それから翼は、少し前にいる怜を呼び止めた。




振り向いた怜たちに、




「今から少し別行動しない?」




と、提案。




その提案に、




「賛成ー!じゃあ、また後で!」




と、先に進んで行った。




「たまには恋人らしいことしたいじゃん?」




と、少し顔を赤くして、優しそうに微笑む翼にドキッとした。