翼をください





「ねぇ、お昼ここで食べない?」




こんな素敵なところで食べれたらなって。




「そうだな。」




翼も笑顔で賛成してくれた。




「それにしても、本当に気持ちが良いね。」




現実の世界なのに、夢の世界みたい。




「だな。すっげぇ心地良いな。」




2人で空を見上げた。




目の前に広がる大空を鳥たちが飛んでいた。




「私も飛べたらなぁ…」





視線を空から翼に移した。




翼を見上げると…




つば…さ…?




その表情は鳥たちを羨ましそうに見ているようで、少し…




寂しそうに感じた。




だから、




「翼、もうすぐお昼だし、少し早いけど食べちゃう?」




空気の流れを変えるように、そう言った。