翼をください






「もうそろそろ始発かな」




翼がそう言うと、みんなで駅の方に歩き出した。




砂浜に、“一生大好き”とメッセージを残して。




繋いだ手をギュッと握りかえして空を見た。




空には鳥が仲良さそうに何匹か飛んでいた。




「ねぇ、翼、見て?私たちみたいに仲良しだね」




2人で空を見上げ立ち止まる。




瞳を閉じれば、心地の良い風に波の音。







「柚ー!翼ー!何してるのー?おいてくよー!」




「待ってー!今行くー!」




私たちは微笑み合って前に進み出した。




これから先の未来も、ずっと、手を繋いで一緒に歩んでいこうね。







―翼をください―
(もしも何かがあったら、すぐにあなたの元へ羽ばたいて行くよ)






End.