翼をください





想いが溢れる。




“好き”っていう言葉も“愛してる”っていう言葉とも、どこか違う想い。




言葉では、言い表せないんだ……




「……キス……して……?」




気が付いたらそう言っていた。




身体を少し離す翼。




見つめ合って……




翼の瞳に映る私。




私の瞳に、映る翼。




近くなっていく2人の距離に、ゆっくりと瞳を閉じた。




「……ゆず……」




翼の手が、肩に触れた。




けど、重ならない唇に、瞳を開けようとした時……




感じていた翼の手の感覚と、気配がなくなった。