翼をください





さらに近くに寄り添わせてくれるように、翼の腕が肩にまわされる。




ドキっとするけど、嬉しいけど、どこか切なくて……




静かな空気に、遊園地だけの光。




そして、星たちの輝き。




広い海は先が見えない。




星を焼き付けるように見つめていたら、翼が瞳に入った。




いつも気付かないフリをしていた、寂しげな表情。




私は、思わず抱きついた。




「柚……?」




ぎゅって。




離したくないって、ぎゅって抱きついた。