翼をください





「ごめんね……?」




「……本当に今日で終わりだから。どこに行くの?」





今日で終わり……




その言葉にズキッと心が傷んだ。




「今日はね……」




私は、翼に目的地を言って、電車に乗った。




手も繋がず、会話もせず。




外の景色を眺めている翼。




目的地の最寄り駅に着いた時、私は翼の方を見た。




それから、翼の手を取って、瞳をまっすぐ見て言った。





「今日だけ……今日だけでいいから……」