翼をください







「有難うございました!」





お会計を済ませてお店を出ると、夕日が綺麗だった。




「綺麗だねー!」




素直に綺麗と言える唯。




少し前なら綺麗って言えたのに……




なんだか寂しく感じて、綺麗と言えなかった。






家に帰ると、私は部屋に行き、さっき買った本を広げた。




私の買った本。




それは、翼が見せてくれた、あの空の詩集。




私はもう一度、1ページ1ページ読み返した。