翼をください






そっか。




唯が知ってるってことは怜も知ってるに決まってるもんね。




「大丈夫だよ。私、納得してないし、諦めない」




そう言うと、




「そっか。マジでビックリした。きっと翼にも何か理由があったんだろうからそう簡単に諦めるなよ」




と、背中を押してくれた。




「うん、ありがとう!」




それから、誰かが来る度に、雨が降るんじゃないかと驚かれた。




10分前に来た先生でさえビックリしていて……




ギリギリになってまたドアが開いた。




あ……




「翼、おはよう!」





気合いを入れすぎたのかいつもより大きい声が教室に響いた。




「はよ」




「おはよう、今日は遅いね」




と、怜と唯。




目の前には少しビックリした表情をしている翼。