翼をください









「ん……」




目を覚ますと、温もりに包まれていた。




あれからずっと抱きしめていてくれたんだ……




唯の寝顔を見ると、涙の跡があった。





「唯……ありがとう……」





私はそのまま、もう少しこの温もりを感じていたくて、もう一度瞳を閉じた。








―ピピピピピ♪




次に目を覚ましたのは、目覚ましの音によってだった。





唯は目覚ましくらいじゃ起きないからなぁ……




「唯、朝だよ!唯ー!学校だよー!」




と、耳元で言うと、





「うわぁ……!」




と、目を覚ました。




「唯、おはよう。昨日はありがとうね」