翼をください






「柚……」




ギュッと抱き締められながら、翼が話し出す。




直接翼の温もりを感じられて、安心する。




私も翼に腕を回してギュッと腕に力を入れた。




“離さない”




“離れない”




“離さないで”





そんな想いが、無意識のうちに頭の中にあった。




「柚、今日は一緒に寝ようか」




え……?




翼のその言葉に顔をあげると、




「大丈夫。何もしない。ただ、一緒に寝るだけ。柚の温もりを感じたい」




そんな瞳で、そんなドキッとするような台詞を言われたら……




「私も……翼の温もりを感じていたい」




素直な気持ちがいっぱい溢れだすよ……