その目に涙はなかった。 最後の4番のスパイクはサイドラインぎりぎりアウトになって、藤ヶ丘は負けた。 泣きじゃくるメンバーたちの横で、1人まっすぐ前を向いて 敗北っていう現実と戦ってた。 そんな4番を見て、俺は決意した。 「なぁ大地」 「うん?」