君恋。

20XX年10月6日。

大きな泣き声が病院中に響き渡った。

綺麗な綺麗な泣き声だった。

その瞬間、みんな笑顔になった。

「生まれてきてくれてありがとう。」

生まれたばかりの私は、

まだ開ききらない目を頑張って開き、

そう言った彼女を見つめる。