國比呂少年怪異譚

その日は祥子ちゃんも國比呂も佳奈美も何だかヘトヘトで、俺が送っていく事になった。

で、それから一週間ほど、國比呂は学校を休んだようだ。

そして昨日國比呂と会い、その時の事を訊いてみた。

「えっと…祥子さんの所は、言い方悪いかもしれませんが、所謂部落で、ああいう所には、ああいった物があるものなんです。あれは父さんが帰ってきてから安置しておきました。まぁあんまり知らない方がいいですよ」

何やら言いたくない様子だった。

それ以上は、幾ら訊こうとしても教えてくれない。

ただ最後に。

「あの中に入ってるのは、怨念そのものって奴なんです。まぁ入ってる物は、結構な数の人差し指の先と臍の緒なんですけど…差別は絶対駄目って事です、人の恨みってのは怖いですよ、あんな物作るんですから…『アレ』が出てきたら、今までは僕のじいちゃんが処理してたんです。じいちゃんの代であらかた片付けた思ってたんだけど、まさか僕がやる事になるなんて…」

國比呂は思い出しただけで震えていた。

「僕はフラフラしてて、あんまり家の事やってないから、ほんとビビってましたよ…ちょっと僕も勉強します。まぁ才能ないらしいですけど」

それでも俺達を救った國比呂は、俺達にとってはヒーローだった。