俺は山之内大翔(やまのうちひろと)。高校生2年生。自分で言うのもなんだけどサッカー部のエース。イケメンだしかわいい結花(ゆか)っていう彼女もいて超リア充!
今日もその彼女と空き教室でお昼ご飯を食べている。
外をボーと見ていると中庭の黄色いベンチで1人、ご飯を食べている子がいた。何故か俺はその子に見とれてしまった。すると結花が俺の横に座ってきた。
「何見てるの?」
「いや、別に。あの子がちょっと気になって。」
「あーあのぼっちの子?あの子如月羽華って言うんだよ。体育で一緒なの。」
「へーそうなんだ。かわいい子だね。」
パシッ!
「いた!!」
「なに言ってるの?大翔には私がいるでしょ?」
「うん、ごめん笑」
そんな事言われても俺はその子から目が離せなかった。

今思うとその時俺はもう羽華に恋してたのかもしれない。