私は如月羽華(きさらぎうか)。高校2年生。特技もないし友達も小学生の頃から仲の良い性格が真逆の寺内莉央(てらうちりお)の1人だけだ。
今日は珍しく莉央が学校を休んだから1人でお昼を食べることになった。中庭には黄色いベンチが1つあってそこは私のお気に入りの場所だ。黄色いベンチでおにぎりを食べていると視線を感じた。でも周りを見ても誰もいなかった。少し気になったけど予鈴が鳴ったから教室へ戻った。
次の日学校へ行くと莉央が走ってきた。
「羽華、おっはよー!昨日うちがいなくて寂しかった?もー羽華はかわいいなー笑笑。」
「莉央昨日風邪だったの?治るの早いね。」
「え!風邪じゃないよ!昨日古典の小テストだったでしょ?それが嫌で休んだんだよー笑。」
「あはは、そうなんだ。」
だと思った。莉央が風邪引くわけないしね。
「あ!羽華!次移動教室だよ!はやく行かないと!!!」
莉央にそう言われて時計を見ると次の授業まであと2分だった。あの先生は遅刻にすごく厳しいから急がないとすっごい怒られる。
教室に着いてノートと教科書を出そうとしたらノートが無かった。さっきまであったのに...。さっきはすごい急いでたからどこかで落としたのかもしれない。メモで『ノート落とした!』って書いて莉央に送ったら莉央は口パクとジェスチャーで
「オッケー!」
と言ってくれた。
でも結局ノートは見つからなかった。昨日の夜頑張って今までのまとめとか書いたんだけどな...。
その次の休み時間も探したけど見つからなかった。どこに落としたんだろうと考えてるうちにいつの間にか昼休みの時間になってた。
莉央が私の席まで来て
「羽華まだ気にしてる感じ?きっと誰かが拾って職員室に届けたんだよ!ご飯食べた後見に行ってみよ!!」
と言ったので私達はお昼ご飯を食べることにした。
ご飯を食べていると廊下から
「如月羽華いますかーーーーー??」
とすごい大きな声で呼ばれた。振り向くと1人の男子が私のノートを振りながらこっちを見て笑っていた。
「ありがとうございます。」
とノートを受け取ろうとすると
「君が羽華ちゃんか!俺は山之内大翔!ひろって呼んで!じゃーまたねー!!」
と言ってその山之内とやらは去っていった。
席に戻ると莉央がビックリした顔をしていた。
「え!羽華って大翔くんと知り合いだったの?!」
「ん?知らないよ。今初めて見た。莉央は知ってるの?」
「いやいや知ってるも何もあの山之内大翔だよ?!サッカー部の超イケメンだよ!いいなー羽華はー。大翔くんに名前覚えてもらえて。」
「へーそんなに有名なんだ。まーもう喋ることはないと思うけど。」
山之内大翔ってそんなすごい人なんだ...。ノート届けてくれたし多分優しい人なんだな。今度ちゃんとお礼言わないと。
そう思いながら私は1番好きなプチトマトを口に入れた。
今日は珍しく莉央が学校を休んだから1人でお昼を食べることになった。中庭には黄色いベンチが1つあってそこは私のお気に入りの場所だ。黄色いベンチでおにぎりを食べていると視線を感じた。でも周りを見ても誰もいなかった。少し気になったけど予鈴が鳴ったから教室へ戻った。
次の日学校へ行くと莉央が走ってきた。
「羽華、おっはよー!昨日うちがいなくて寂しかった?もー羽華はかわいいなー笑笑。」
「莉央昨日風邪だったの?治るの早いね。」
「え!風邪じゃないよ!昨日古典の小テストだったでしょ?それが嫌で休んだんだよー笑。」
「あはは、そうなんだ。」
だと思った。莉央が風邪引くわけないしね。
「あ!羽華!次移動教室だよ!はやく行かないと!!!」
莉央にそう言われて時計を見ると次の授業まであと2分だった。あの先生は遅刻にすごく厳しいから急がないとすっごい怒られる。
教室に着いてノートと教科書を出そうとしたらノートが無かった。さっきまであったのに...。さっきはすごい急いでたからどこかで落としたのかもしれない。メモで『ノート落とした!』って書いて莉央に送ったら莉央は口パクとジェスチャーで
「オッケー!」
と言ってくれた。
でも結局ノートは見つからなかった。昨日の夜頑張って今までのまとめとか書いたんだけどな...。
その次の休み時間も探したけど見つからなかった。どこに落としたんだろうと考えてるうちにいつの間にか昼休みの時間になってた。
莉央が私の席まで来て
「羽華まだ気にしてる感じ?きっと誰かが拾って職員室に届けたんだよ!ご飯食べた後見に行ってみよ!!」
と言ったので私達はお昼ご飯を食べることにした。
ご飯を食べていると廊下から
「如月羽華いますかーーーーー??」
とすごい大きな声で呼ばれた。振り向くと1人の男子が私のノートを振りながらこっちを見て笑っていた。
「ありがとうございます。」
とノートを受け取ろうとすると
「君が羽華ちゃんか!俺は山之内大翔!ひろって呼んで!じゃーまたねー!!」
と言ってその山之内とやらは去っていった。
席に戻ると莉央がビックリした顔をしていた。
「え!羽華って大翔くんと知り合いだったの?!」
「ん?知らないよ。今初めて見た。莉央は知ってるの?」
「いやいや知ってるも何もあの山之内大翔だよ?!サッカー部の超イケメンだよ!いいなー羽華はー。大翔くんに名前覚えてもらえて。」
「へーそんなに有名なんだ。まーもう喋ることはないと思うけど。」
山之内大翔ってそんなすごい人なんだ...。ノート届けてくれたし多分優しい人なんだな。今度ちゃんとお礼言わないと。
そう思いながら私は1番好きなプチトマトを口に入れた。
