じれったい

「そうだな…。

何を言われるかたまったもんじゃない…」

高校生の姉妹がいる彼女の兄は苦虫を噛み潰したような顔をした。

「だけど、莉亜ちゃんをどうするって言うんだよ?

莉亜ちゃんはまだ中学生だろ?

施設へ預けるのも姉さんが許さないだろうし、何より世間体が…」

そう言った母の弟に、
「そうね、もしそんなことをしてあの女に祟られたくないわ」

彼女の妹はやれやれと息を吐いた。

この場に沈黙が流れた。

線香の強い香りが身内の席に座っている私にもやってきた。

――世間体って、何?

それよりも、私は彼らが母のことを嫌っていたことに衝撃を受けていた。

母のことが嫌いだったから、私を引き取りたくないの?

そんなにも、“私”と言う荷物をそばに置きたくないの?