じれったい

お休みくださいって、ええっ?

「えっ、あの…」

戸惑っている私に、
「眠っても構いませんよ。

ちゃんと起こしますから」

さえぎるように、玉置常務が言った。

「疲れた時は躰を休めるのが1番ですよ」

そう言った玉置常務に、
「じゃあ、お言葉に甘えて…」

彼の言葉に甘えて、少しだけ眠ることにした。

私、玉置常務の秘書なんだよね?

なのに気をつかわれているなんて、私もまだまだ仕事になれていないな。

だけど…座席に座ったとたんに襲ってきた睡魔に勝つことができなくて、すぐにまぶたを閉じてしまった。

自分の寝顔を見たことがないからわからないけれど、マヌケな顔になってないよね?

口を開けてるとか、半目になってるとか…そんな顔になっていないことを願いながら、夢の中へと意識を飛ばした。