だけど、玉置常務の顔を見ることができなかった。
目をそらすようにうつむいて、自分の顔を隠していた。
玉置常務の顔を見てしまったら、せっかく落ち着いてきた容態がまたどうにかなってしまいそうだった。
そんな私を玉置常務はどう思っていたのかはわからないけれど、少なくとも変な風に思われてしまったはずだ。
会社の前で深呼吸をすると、
「よし」
自分に喝を入れると、中へと足を踏み入れた。
いつものように常務室へ顔を出すと、
「おはようございます、玉置常務」
「おはようございます、矢萩さん」
いつも通りに玉置常務とあいさつをすることができた。
「本日の予定なのですが、先方から台風の恐れがあるので日を改めさせて欲しいとの連絡がきました」
手帳を読みあげた私に、
「仕方がないですね。
詳しい日付はまた後日に連絡をいたしましょう」
玉置常務が言った。
目をそらすようにうつむいて、自分の顔を隠していた。
玉置常務の顔を見てしまったら、せっかく落ち着いてきた容態がまたどうにかなってしまいそうだった。
そんな私を玉置常務はどう思っていたのかはわからないけれど、少なくとも変な風に思われてしまったはずだ。
会社の前で深呼吸をすると、
「よし」
自分に喝を入れると、中へと足を踏み入れた。
いつものように常務室へ顔を出すと、
「おはようございます、玉置常務」
「おはようございます、矢萩さん」
いつも通りに玉置常務とあいさつをすることができた。
「本日の予定なのですが、先方から台風の恐れがあるので日を改めさせて欲しいとの連絡がきました」
手帳を読みあげた私に、
「仕方がないですね。
詳しい日付はまた後日に連絡をいたしましょう」
玉置常務が言った。



