黒歴史と四人の王子様




──ブザーの音。



「……」



満先輩は何かを考え込むように黙ったまま喋らない。



「……なに、これ」



最後のページは、クレヨンではなく鉛筆で書かれていた。



「コイちゃんの絵本。お手製。世界に一つしかないで〜」



「そうじゃなくて……」



「言っとくけど、君は悪くないよ。



 ……俺達は所詮、君の空想だ」



優しく笑う満先輩に、胸がズキリと痛む。



この人も、不知くんと、同じような事言うんだなあ……。



でも、もし、あたしが執筆をやめなかったら……こうは、ならなかった……?



「……ねえ、恋ちゃん。俺は、どっちでもいいんよ。



 この世界が消えようと、消えまいと。



 ……1週間後、生徒会のやつらは用事あるらしいから……」



「……」



「あと、7日間ある……ゆっくり考えて」