「……キス?」
「キス」
「……それって、接吻の方のキス? 魚じゃなくて?」
「接吻の方」
「……ちゅー?」
「ちゅー」
さっきの真剣な表情はどこへ行ったのやら。満面の笑みでそんなことを言い出す満先輩。
「む、無理! マジで!! 無理!! あたし、好きな人いるし! ふ、ファースト、だし!」
「……ふーん。恋ちゃんの愛ってそんなもん?
俺やったら恋ちゃん手に入れるためなら知らない女の子とキスできるのに〜」
それはそれで問題だよ! 最低だよ!
って、なんだ。
先輩、結局あたしのことからかってるんだ……。
「言っとくけど、からかってないよ」
満先輩はあたしのベッドに乗った。
満先輩の大きな手が、あたしの頭の左右に置かれる。
こ、こ、これって、漫画とかでよくあるあの──ゆ、床ドンってやつ!?
「で、でも! あ、あたしのこと好きって、それってただの設定でしょ……!?」
「うん」
「あたしと、満先輩は、最近あったばっかりなのに……おかしいよ。こんなの!」
「じゃあ、恋ちゃんは、俺のことどうも思ってないの?」
